わしとマル外と南関競馬

準外国産専門という対象馬たちに夢とロマンを感じるのう…
なにせ、個人としては馬主道19年で過去一番活躍した所有馬こそがアメリカ産のマケテタマルカ。

アメリカ産馬と聞けば、短距離戦のスピードタイプをイメージしがちだが、この馬が所属していた大井競馬では、距離1800Mの中距離戦を中心に活躍して瞬く間に8勝してオープン入り。

2着6回と優秀な成績でデビューしてから実に5574万円もの賞金を叩き出してくれた。

同馬で特筆すべきだったのは、やはり力の要る南関のダート向きな筋力を肩とトモに備えていたという点。

現に、デビューした中央競馬では1勝にとどまったが、大井競馬へ移籍後に8勝という実績を見ても、中央の軽い砂より如何に南関向きなパワーと適性を備えていた事が分かる。

マケテタマルカは、父ラングフール、母父キングマンボという血統で、同じ産駒の日本輸入馬には大井のGⅠ・東京大賞典を制し、獲得賞金3億5733万円を稼ぎ出した地方交流重賞の常連アポロケンタッキーという活躍馬がいた。

同馬も560キロと雄大な馬格を誇り、肩やトモに備わる筋肉のボリュームは外国産馬ならではで地方のダート向きと言えたが、これは日本へ輸入されているアメリカ産馬たちの全体的な共通点じゃ。

今から8年前、初めて所有した外国産馬が過去一番の活躍馬であり、すぐにもう一度ご縁を持ちたかったのだが、自らアメリカへ出向いて探す手間やルートを探す事は簡単ではなく、2度目の所有から遠ざかっていたのが正直なところ。

今年の国内セリにも全て参加しているのだが、昨年以上に売却率は上がって競争率が激しく、価格も高騰している現状だけに、このタイミングで良質な外国産馬と安価な価格でご縁が出来る事はひじょうに有難い。

少数精鋭ではあるが、募集馬のラインナップには夢と安心感ある逸材が揃っているし、共有できる方とレースで勝つ喜びを分かち合えれば最高じゃ。

by 岡井元憲(UMAJIN創業者)